“なうて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有名66.7%
名打16.7%
名稱8.3%
名著8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、江戸でも有名なうてな仏師の東雲が、百観音の中から五体だけ撰り出して、これを幾金に売るか? というとなると、彼らもちょっと首をひねらねばなりません。
觀音樣といひ辨天樣といひ、ヴィナスといひ、それが名打なうてな傑作であるといふ以上には、必ず曲線や、慈愛に富んでる微笑が、如何にも生き/\して命あるものであらねばならぬ。
彫刻家の見たる美人 (旧字旧仮名) / 荻原守衛(著)
して居たりけるこゝまた慈恩寺村にて大博奕おほばくち土場どばが出來鴻の巣なる鎌倉屋金兵衞と云ふ名稱なうて博奕打ばくちうちが來りて大いに卻含はづみ金兵衞は五百兩ばかりかちし折柄自分の村方に急用きふよう出來せしによりいそ歸村きそんせよと飛脚の來りける故仲間なかまかくつげ振舞ふるまひなどを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
始の程は何者の美形びけいとも得知れざりしを、医員の中に例のくるしめられしがありて、名著なうて美人びじクリイムともらせしより、いとど人の耳を驚かし、目をよろこばす種とはなりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)