“なだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名代64.3%
名題31.7%
著名2.4%
有名0.8%
評判0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはもう御隠居様ごいんきょさま滅法めっぽう名代なだい土平どへいでござんす。これほどのいいこえは、かね太鼓たいこさがしても、滅多めったにあるものではござんせぬ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
何処どこにも白粉の影は見えず、下宿屋の二階から放出ほうりだした書生らしいが、京阪地かみがたにも東京にも人の知った、巽辰吉たつみたつきちと云う名題なだい俳優やくしゃ
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
る/\うちに、大陸たいりくかげ名殘なごりなく、眼界がんかいそとせてしまうと、其内そのうちかぜはだん/\はげしくなつてて、はては印度洋インドやうで、著名なだい颶風タイフンかはつてしまつた。
いや、何事も無かつたと答へると、実はうちは昔から有名なだいの化物屋敷、あなた方が住んでおいでの時に、そんな事を申上げてはかえつて悪いと、今日こんにちまで差控さしひかえてりましたと云ふ。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
勿論翁丸おきなまるのやうな悪戯をして君の勅勘ちよくかんを蒙むつた者もあるが、我々は先づ君の御寵愛をかたじけなふした方だ。歴史で一番評判なだい愛犬家いぬずきは北条高時どのだ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)