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鑿
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うが
ふりがな文庫
“
鑿
(
うが
)” の例文
経済雑誌は
斯
(
かく
)
の如き時に於て起てり。其批評的、
破毀的
(
はきてき
)
の議論は善く其弊害を
鑿
(
うが
)
ちしかば天下は勢ひ之を読まざるを得ざりき。是れ其理由の二也。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
砂金を谷川の砂から
探
(
さぐ
)
り出すにしても、岩石を
鑿
(
うが
)
って
鉱石
(
あらがね
)
を掘り出すにしても、いずれもそれは山からである。
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
他日市区改正の成らん暁には、この源森川と押上の六間川(あるいは十間川ともいふ)との間二町ほどの地は
鑿
(
うが
)
たれて、二水たゞちに聯絡せらるべきはずなり。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「これから先、たとえ山を
拓
(
ひら
)
いて喰い、石を
鑿
(
うが
)
って水を汲むとも、
劉皇叔
(
りゅうこうしゅく
)
さまに従って参りとうございます。ついに生命を失っても
使君
(
しくん
)
(玄徳のこと)をお恨みはいたしません」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のみならず地下水の石を
鑿
(
うが
)
つやうにじりじり実行へも移らうとしてゐた。
或社会主義者
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
物を通じて心に徹せざれば、自ら休むことを知らず。形を
鑿
(
うが
)
ちて精に入らざれば、自ら甘んずること難し。人われを呼びて万有的趣味の賊となせど、われは既に万有造化の美に感ずるの時を失へり。
哀詞序
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
上月城とお味方との通路を
遮断
(
しゃだん
)
するため、高倉山のふもとや、村々の谷あいに長い
空壕
(
からぼり
)
を
鑿
(
うが
)
ち、低地にも兵をかくし、高地にも兵をひそめ、陣地陣地には、柵を植え、
鹿砦
(
ろくさい
)
を
結
(
ゆ
)
いまわし
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鑿”の解説
鑿(のみ)は、木材、石材、金属などに穴を穿ったり、彫刻したりするのに用いる切削加工の工具。部材に対して尾部をハンマーなどで叩く叩き鑿と、両手で突く突き鑿に大別される。
(出典:Wikipedia)
鑿
漢検1級
部首:⾦
28画
“鑿”を含む語句
穿鑿
掘鑿
鑿岩機
一鑿
大鑿
鑿胝
鑿孔機
開鑿
石鑿
丸鑿
斧鑿
不穿鑿
開鑿者
鑿入
鑿打
鐔鑿
穴鑿
神斧鬼鑿
鑿岩車
鑿竿
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