“使君”の読み方と例文
読み方割合
しくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君は支那公使となれ、我は露国公使とならん」というが二人の青年の燃ゆる如き抱負で、殆んど天下の英雄は使君しくんと操とのみの意気込であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「これから先、たとえ山をひらいて喰い、石をうがって水を汲むとも、劉皇叔りゅうこうしゅくさまに従って参りとうございます。ついに生命を失っても使君しくん(玄徳のこと)をお恨みはいたしません」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで一家団欒だんらんの楽しみが永久に保たれるようになりましたものですから……道州ノ民、今ニイタルマデソノタマモノヲ受ク、使君しくんヲ説カント欲シテ先ズ涙下なんだくだル、ナオ恐ル児孫ノ使君ヲ忘ルルヲ
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)