“鑿(き)” の例文
そして持前の根強い力で一人ぼつちの寂しい道を鑿(き)り拓(ひら)いて往(ゆ)かうとはしたが、女の身にとつて掛替のない愛人の死は譬(たと)へがたない重荷であつた。
淋(さみし)い、森(しん)とした中に手拍子(てびょうし)が揃(そろ)って、コツコツコツコツと、鉄槌(かなづち)の音のするのは、この小屋に並んだ、一棟(ひとむね)、同一(おなじ)材木納屋(なや)の中で、三個(さんこ)の石屋が、石を鑿(き)るのである。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
淋(さみし)い、森(しん)とした中(なか)に手拍子(てびやうし)が揃(そろ)つて、コツ/\コツ/\と、鐵槌(かなづち)の音(おと)のするのは、この小屋(こや)に並(なら)んだ、一棟(ひとむね)、同一(おなじ)材木納屋(ざいもくなや)の中(なか)で、三個(こ)の石屋(いしや)が、石(いし)を鑿(き)るのである。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)