“手垂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさ50.0%
てだる50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車に乗っていると、勤めの女達が、セルロイドの円い輪のついた手垂てさげ袋を持っている。月給をもらったら私も買いたいものだ。階下の小母さんはこの頃少し機嫌よし。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「手樽」といふ小さい駅を過ぎて、駅の人が「テダル」と呼んでるのを私は手垂てだるといふやうに考へちがへて面白い名だと思つたが、手を垂れるのでなく手の樽であつた。どちらにしても好い名である。
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)