“九折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つづらおり50.0%
つゞら25.0%
つゞらをり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めざましい焔色ほのおいろに塗り立てたモンテ・カルロ行きの乗合自動車は、橄欖かんらんの林と竜舌蘭りゅうぜつらんと別荘を浮彫りにしてフエラの岬を右に見て、パガナグリア山のすそ纒繞てんじょうする九折つづらおりの道を
力なき日はいつしか光り薄れて時雨空の雲の往来ゆきき定めなく、後山こうざん晴るゝと見れば前山忽まちに曇り、嵐にられ霧にへられて、九折つゞらなるそばを伝ひ、過ぎ来し方さへ失ふ頃
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
眞實ほんとうの旅行にして見れば、旅行を好むにして見ても、尚且つ風雪の惱みあり、峻坂嶮路の艱あり、或時は磯路に阻まれ、或時は九折つゞらをりの山逕に、白雲を分け、青苔に滑る等
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)