“九年母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くねんぼ92.3%
カブ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向ふの膝のすべてが——それをつくつてゐる筋肉と関節とが、九年母くねんぼの実とたねとを舌の先にさぐるやうに、一つ一つ私には感じられた。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
明治二十五年の春、私は赤間関あかまがせき(今の下関)文関尋常小学校に入学した。たしか二年の修身の教科書に「九年母くねんぼ」という話が載っていた。
九年母 (新字新仮名) / 青木正児(著)
九年母カブは中央部では橙とは別種と言われるが、西国ではこの区別はないようであり、これにもまたクニブという類の地方名がある。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)