“つづらおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九十九折85.7%
九折7.1%
羊腸3.6%
羊腸折3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんとうにそれは八幡の藪知らずのような、目もあやにややっこしい「芸」の怪鳥けちょうなく深山幽谷であり、九十九折つづらおりだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
南部の宮古湊から、大槌の浦のあたりまでは、断崖がいきなり海からきり立ち、岩に額を擦りつけながら行く、暗いけわしい九折つづらおり岩岨いわそば道で一日のうちに一人の旅人に出逢えばいいほう。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
羊腸つづらおりありともしらで人のせにおわれて秋の山ふみをしつ
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
坦々たんたんの如き何げんはばの大通路を行く時も二葉亭は木の根岩角いわかど凸凹でこぼこした羊腸折つづらおりや、やいばを仰向けたような山の背を縦走する危険を聯想せずにはいられなかった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)