“つゞら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葛籠96.0%
九折4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古い葛籠つゞらから祖父の代からのいろいろな書きつけや帳面を引つぱり出して來て見たり、古い寫眞帳をくりひろげて見たりした。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
こゝろざすは何物なにもの葛籠つゞらそこをさめたりける一二枚いちにまいきぬ打返うちかへして淺黄縮緬あさぎちりめん帶揚おびあげのうちより、五通ごつう六通ろくつうかぞふれば十二通じふにつうふみいだしてもともどれば
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
力なき日はいつしか光り薄れて時雨空の雲の往来ゆきき定めなく、後山こうざん晴るゝと見れば前山忽まちに曇り、嵐にられ霧にへられて、九折つゞらなるそばを伝ひ、過ぎ来し方さへ失ふ頃
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)