“凛冽”の読み方と例文
読み方割合
りんれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪をはらんだ凛冽りんれつたる風が颯と一陣吹いて来た、対岸の山の中腹から、濛々もうもうたる吹雪ふぶきが渦を捲いて、竜巻のように空へ昇ると
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
凛冽りんれつという文字のぴたりはまるもので、皮膚をさき骨をさすかと思った。さっきまでは登っていさえすれば温かかった。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
凛冽りんれつたる開拓の意志が、目下の、腹にこたえるさまざまな感情を殺さねばならぬと思うのだ。他日計画の成ったとき、今日の冷酷さを思い描いて歓びを感ずるために。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)