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林間
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りんかん
ふりがな文庫
“
林間
(
りんかん
)” の例文
写真班
(
しやしんはん
)
の
英雄
(
えいゆう
)
は、
乃
(
すなは
)
ちこの
三岐
(
みつまた
)
で一
度
(
ど
)
自動車
(
じどうしや
)
を
飛下
(
とびお
)
りて、
林間
(
りんかん
)
の
蝶
(
てふ
)
に
逍遥
(
せうえう
)
する
博士
(
はかせ
)
を
迎
(
むか
)
ふるために、
馳
(
は
)
せて
後戻
(
あともど
)
りをした
処
(
ところ
)
である。——
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なお
問
(
と
)
いたいことのいくつかを思いだし、あわただしくあとを追って、
老師
(
ろうし
)
! 老師! ——といくたびも声のかぎり呼んで見たけれど、もう
春影
(
しゅんえい
)
の
林間
(
りんかん
)
にそのうしろ姿はなく
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊
(
こと
)
に
信州
(
しんしゆう
)
あたりの
高原
(
こうげん
)
をかっこうの
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きながら
歩
(
ある
)
いたり、
濶葉樹林
(
かつようじゆりん
)
の
涼
(
すゞ
)
しい
林間
(
りんかん
)
を
登
(
のぼ
)
つたりするときには、
鳥
(
とり
)
によびかけられるような
氣
(
き
)
がしてこちらからもかっこうと
返事
(
へんじ
)
がしたいくらゐです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ずっと前の事であるが、
或
(
ある
)
人から
気味合
(
きみあい
)
の
妙
(
みょう
)
な
談
(
はなし
)
を聞いたことがある。そしてその話を今だに忘れていないが、人名や地名は今は既に
林間
(
りんかん
)
の
焚火
(
たきび
)
の煙のように、
何処
(
どこ
)
か知らぬところに
逸
(
いっ
)
し去っている。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
鷲
(
わし
)
が返事をするわけもないが、いつも、かれがこの
林間
(
りんかん
)
へ足を
入
(
い
)
れれば、
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
をふむ音だけで、自分のきたことを知って、よろこばしげに、
爽快
(
そうかい
)
な
羽
(
は
)
ばたきをするのがれいだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
ちがつた
林間
(
りんかん
)
にはひります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
“林間”の意味
《名詞》
林間(りんかん)
林の中。林中。
(出典:Wiktionary)
林
常用漢字
小1
部首:⽊
8画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“林間”で始まる語句
林間野營