“きょうまん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
驕慢97.4%
憍慢2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿の驕慢きょうまんはいよいよ募ってゆく、もとより軍律のない仲間なのでその狂態はあきれるばかりである。孔明は一日、高所から見物して
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父の秋山伯耆守ほうきのかみが侍大将として御しゅくん勝頼公の御寵愛人だったのとで、ほかの娘たちからは驕慢きょうまんのようにみられていた。
石ころ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「いや。わたくしは群生ぐんしょうを福利し、憍慢きょうまん折伏しゃくぶくするために、乞食こつじきはいたしますが、療治代はいただきませぬ」
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
三には我に食を施すものをして悲心を生ぜしむ、四には我に我心無し、仏の教行に順ずるなり、五には満ち易く養い易く、安易の法なり、六には諸悪の根幹たる憍慢きょうまんを破る
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)