“先棒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきぼう90.9%
さきばう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある家の前で、衝突の先棒さきぼうを振るものがある、両手を揚げて制するものがある、多勢の勢に駆られて見る間に御輿は傾いて行った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
先棒さきぼううしろとのこえは、まさに一しょであった。駕籠かご地上ちじょうにおろされると同時どうじに、いけめんした右手みぎてたれは、さっとばかりにはねげられた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
高信たかのぶさんが、銀貨ぎんくわ若干なにがし先棒さきばうてのひらへポンとにぎらせると、にこりとひたいをうつむけたところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)