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『扇野』
ふりがな文庫
『
扇野
(
おうぎの
)
』
「うんいいね、静かな趣きだ」 石川孝之介はそう云って、脇にいる角屋金右衛門に頷いた。 ——なにを云やあがる。 栄三郎は心の中でせせら笑った。 孝之介は、藩の家老石川舎人の長男だという。年は栄三郎より五つ六つ若いだろう、二十六七歳と思えるが、 …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「面白倶楽部」大日本雄辯會講談社、1954(昭和29)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間9分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間54分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷
(
さ
)
師匠
(
しょ
)
踵
(
くびす
)
仰反
(
あおの
)
夕凪
(
ゆうな
)
媚
(
こび
)
定
(
きま
)
汀
(
なぎさ
)
溜
(
た
)
甲斐
(
がい
)
疎
(
まば
)
紅
(
べに
)
舁
(
か
)
薄
(
すすき
)
衒
(
て
)
賢
(
さか
)
除
(
よ
)
一刻
(
いっとき
)
仔細
(
しさい
)
仰
(
おっ
)
伴
(
つ
)
侘
(
わび
)
倚
(
よ
)
其許
(
そこもと
)
冴
(
さ
)
冷
(
ひや
)
処
(
ところ
)
凭
(
もた
)
刻
(
とき
)
勾配
(
こうばい
)
午
(
ひる
)
却
(
かえ
)
厨
(
くりや
)
可笑
(
おか
)
叶家
(
かのうや
)
吃
(
ども
)
吃驚
(
びっくり
)
呆
(
あき
)
呟
(
つぶや
)
呻吟
(
しんぎん
)
咳
(
せき
)
喉
(
のど
)
喘
(
あえ
)
嘲笑
(
ちょうしょう
)
囁
(
ささや
)
団扇
(
うちわ
)
埃立
(
ほこりだ
)
夕凪
(
ゆうなぎ
)
夕餉
(
ゆうげ
)
大股
(
おおまた
)
妓
(
こ
)
妖
(
あや
)
妾
(
めかけ
)
姐
(
ねえ
)
威
(
おど
)
嫉妬
(
しっと
)
字名
(
あざな
)
小径
(
こみち
)
尖
(
とが
)
崖
(
がけ
)
廓
(
くるわ
)
惚
(
ほ
)
惹
(
ひ
)
愛嬌
(
あいきょう
)
慥
(
たし
)
我儘
(
わがまま
)
抛
(
ほう
)
挺
(
ちょう
)
挾
(
はさ
)
捻
(
ひね
)
掩
(
おお
)
掴
(
つか
)
揃
(
そろ
)
提灯
(
ちょうちん
)
撫
(
な
)
昂奮
(
こうふん
)
昏
(
く
)
板塀
(
いたべい
)
柔術
(
やわら
)
栄螺
(
さざえ
)
桁外
(
けたはず
)
権柄
(
けんぺい
)
檜葉
(
ひば
)
櫛
(
くし
)
此処
(
ここ
)
歪
(
ゆが
)
殖
(
ふ
)
母屋
(
おもや
)
毛氈
(
もうせん
)
浪華
(
なにわ
)
溜息
(
ためいき
)
滲
(
にじ
)
灌木
(
かんぼく
)
煽
(
あお
)
燭台
(
しょくだい
)
瓢
(
ひさご
)
甚
(
はなは
)
町尻
(
まちじり
)
畔
(
ほとり
)
痙攣
(
けいれん
)