“止宿人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきやく50.0%
ししゅくにん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公然おもてむきの営業はめて、牛込は神楽坂裏の、或る閑静な所に移つて素人下宿をやるといふ事になつて、五十人近い止宿人おきやくの中、願はれて、又願つて、一緒に移つたのが八人あつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
止宿人おきやくの方でも、根が愚鈍な淡白きさく者だけに面白がつて盛んに揶揄からかふ。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
したがって普通の下宿屋とはちがって、万事がいかにも親切で、いわゆる家族的待遇をしてくれるので、止宿人ししゅくにんはみな喜んでいました。
白髪鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いつ何時なんどき他の止宿人ししゅくにんや女中などが通り合わさないとも限りませんから、非常に危険ですけれど、天井裏の通路からでは、絶対にその危険がありません。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)