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叢
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そう
ふりがな文庫
“
叢
(
そう
)” の例文
その中にあって雪のように白い猩々卯ノ丸の姿というものは、卯の花が円く
叢
(
そう
)
をなして、そこに花咲いているようであった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
耳の穴から
石菖
(
せきしょう
)
のような根づよい黒毛が
叢
(
そう
)
をなして突出している。いささか国事の難を託するに足る人かとおもった。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは、子
供
(
とも
)
向
(
む
)
きに
寫眞
(
しやしん
)
の
沿革
(
えんかく
)
から
撮影
(
さつえい
)
、
現像
(
げんぞう
)
、燒
付
(
つけ
)
の
法
(
ほう
)
、それに
簡單
(
かんたん
)
な
暗箱
(
あんはこ
)
の
作
(
つく
)
り方までを
説明
(
せつめい
)
してある。たしか
博文館
(
はくぶんくわん
)
發
(
はつ
)
行の
少
(
せう
)
年
理科
(
りくわ
)
叢
(
そう
)
書の一
册
(
さつ
)
だつたかと
思
(
おも
)
ふ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
われはこれに從はんと欲して、ふと
頭
(
かうべ
)
を
囘
(
めぐ
)
らしゝに、我が
倚
(
よ
)
りたりし柱の
背後
(
うしろ
)
に、身を薫高き「ミユルツス」の
叢
(
そう
)
に埋めて、もろ手を
項
(
うなじ
)
に組み合せたる人あるを見き。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
空気
透
(
す
)
きとおりたれば、残るくまなくあざやかに見ゆるこの群れの
真中
(
まなか
)
に、馬車一輛とどめさせて、年若き貴婦人いくたりか乗りたれば、さまざまの衣の色相映じて、花一
叢
(
そう
)
、にしき一団
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
稍〻
(
やゝ
)
高き林木の間に、屋瓦の
叢
(
そう
)
を成せるはアンナア、カプリイの小都會なり。一橋一門ありてこれに通ず。一行は
棕櫚
(
しゆろ
)
の木立てるパガアニイが酒店の前に歩を留めつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いまは敵の深い
謀
(
はかりごと
)
とさとって、彼は身を以て
遁
(
のが
)
るるほかなく、天水郡へ向って落ちてゆくと、一
彪
(
ぴょう
)
の兵馬が
鼓
(
こ
)
と共に道に
展
(
ひら
)
き、たちまち見る一
叢
(
そう
)
の森林からは、
鶴氅綸巾
(
かくしょうりんきん
)
の人孔明
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくて
李家荘
(
りかそう
)
をあとに、急ぐこと八、九十里、一
叢
(
そう
)
の雑木林の中にかかった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たちまち一
叢
(
そう
)
の林のうちから、
鼓鉦
(
こしょう
)
、
喊
(
とき
)
の声があがって
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
叢
漢検準1級
部首:⼜
18画
“叢”を含む語句
叢林
叢生
一叢
叢中
樹叢
草叢
叢立
叢雲
竹叢
叢竹
矮叢
木叢
叢葉
孔叢子
叢咲
叢書
葉叢
淵叢
稲叢
萩叢
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