“石菖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきしょう76.5%
せきしやう23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石菖せきしょうどんなのが行きましたろう。水を打つといくらか空気もしのぎよくなるかと思って。見た目に露があるだけでも。本当に本当にお大切に。
耳の穴から石菖せきしょうのような根づよい黒毛がそうをなして突出している。いささか国事の難を託するに足る人かとおもった。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その色かれずしていけるが如く、堅硬かたきことは石なり。潜確類書せんかくるゐしよ本草ほんざう三才図会づゑ等にいへる石蟹いしかに泥沙でいしやともに化して石になりたるなるべし。盆養ぼんやうする石菖せきしやうもとにおくに水中にうごくが如し。
だが二十前年頃までは、誰が植ゑたのか、ひとりでに生えたのか、葉の長い石菖せきしやうが繁茂してゐた。子供たちは無論、村の人も其名をば知らず、「めはじき」と子供は呼んでゐた。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)