“せきしやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石菖57.1%
石床14.3%
石鐘14.3%
赤檣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが二十前年頃までは、誰が植ゑたのか、ひとりでに生えたのか、葉の長い石菖せきしやうが繁茂してゐた。子供たちは無論、村の人も其名をば知らず、「めはじき」と子供は呼んでゐた。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
ふけ行くまゝに霜冴えて石床せきしやういよ/\冷やかに、万籟ばんらい死して落葉さへ動かねば、自然おのづしん魂魄たましひも氷るが如き心地して何とはなしに物凄まじく、尚御経を細〻と誦しつゞくるに
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
東京には知人も友人も沢山居るが、余り突然なので人見東明氏と関石鐘せきしやう氏と二人だけに札幌行きを話して翌晩の十時に上野駅を立つて行つた。私はその時二十三歳の青年であつた。
札幌時代の石川啄木 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
日は「マルクス」寺の星根の鍍金めつきせるさきと寺門の上なる大いなる銅馬どうめとを照して、チユペルス、カンヂア、モレア等の舟の赤檣せきしやうの上なる徽章ある旗は垂れて動かず。