“石床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしどこ28.6%
いしゆか28.6%
いわどこ14.3%
せきしやう14.3%
せきしょう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、書きおとしたが、その漆の花が目にるまでに、石床いしどこの大きなでこでこの岩、おとみ与曾松よそまつの岩というのがあった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
御承知の通り、手術室には、塵埃ほこりは至って少ないのですが、その時には、一つ一つの塵埃ほこりが、石床いしゆかの上に落ちる音が聞えるかと思われるほど、静かになりました。
手術 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
元は岩組すなわち岩石の重畳した者をいい、しかも天然の岩組よりも主として人為のもののことであったろう。すなわち石床いわどこやミテグラなどと同じく、今日の語で石塚に当るのであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ふけ行くまゝに霜冴えて石床せきしやういよ/\冷やかに、万籟ばんらい死して落葉さへ動かねば、自然おのづしん魂魄たましひも氷るが如き心地して何とはなしに物凄まじく、尚御経を細〻と誦しつゞくるに
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
架上には万巻の詩書経書を積み、窓外には松竹を植え、一方の石床せきしょうには一鉢の秋蘭が薫り、また一面の琴がおいてある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)