“せきしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石菖81.3%
石床6.3%
石牀6.3%
積章6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳の穴から石菖せきしょうのような根づよい黒毛がそうをなして突出している。いささか国事の難を託するに足る人かとおもった。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
架上には万巻の詩書経書を積み、窓外には松竹を植え、一方の石床せきしょうには一鉢の秋蘭が薫り、また一面の琴がおいてある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第一軍の兵士は高粱コウリャンを喰ひ第二軍の兵士は佳肉に飽く。これ地理のしからしむる所なり。第一軍附の新聞記者は粱稈りょうかんに坐し第二軍附の新聞記者は石牀せきしょうに眠る。これ事情の然らしむる所なり。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
せつに死し族をせらるゝの事、もと悲壮なり。ここを以て後の正学先生の墓をぎる者、愴然そうぜんとして感じ、泫然げんぜんとして泣かざるあたわず。すなわ祭弔さいちょう慷慨こうがいの詩、累篇るいへん積章せきしょうして甚だ多きを致す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)