“いわどこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩牀50.0%
石床50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩牀いわどこの上に、再白々と横って見えるのは、身じろきもせぬからだである。唯その真裸な骨の上に、鋭い感覚ばかりがきているのであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
かいなが動き出した。片手は、まっくらなくうをさした。そうして、今一方は、そのまま、岩牀いわどこの上を掻きさぐって居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ぽっちりと目をあいて見廻す瞳に、まずあっしかかる黒いいわおの天井を意識した。次いで、氷になった岩牀いわどこ。両脇に垂れさがる荒石の壁。したしたと、岩伝うしずくの音。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
元は岩組すなわち岩石の重畳した者をいい、しかも天然の岩組よりも主として人為のもののことであったろう。すなわち石床いわどこやミテグラなどと同じく、今日の語で石塚に当るのであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)