“堅硬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたき50.0%
けんこう25.0%
スタビリチイ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その色かれずしていけるが如く、堅硬かたきことは石なり。潜確類書せんかくるゐしよ本草ほんざう三才図会づゑ等にいへる石蟹いしかに泥沙でいしやともに化して石になりたるなるべし。盆養ぼんやうする石菖せきしやうもとにおくに水中にうごくが如し。
枕木は重にドスならで、北海道に栗は少なく、釧路などには栗が三本と無いが、ドスなら堅硬けんこうにして容易にちず栗にも劣らぬそうである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
時事新報は今日も猶彼れの議論を掲げて天下に紹介せり。彼れの論ずる所は雑駁ざつぱくにせよ、堅硬スタビリチイを欠くにせよ、其混々たる脳の泉は今日に至るまで猶流れてるゝことをなし。是豈驚異すべきに非ずや。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)