“重瞳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうどう50.0%
ぢゆうどう25.0%
ちようどう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも可し、さる必用を要する渠がまなこは、世に有数の異相と称せらるる重瞳ちょうどうである。ただし一双ともにそうではない、左一つひとみかさなっている。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従来これまでに無い難産なんざんで、産のが附いてから三日目みつかめ正午まひる、陰暦六月の暑い日盛ひざかりにひど逆児さかごで生れたのがあきらと云ふおそろしい重瞳ぢゆうどうの児であつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
もう少しよいものをと、文吾の鋭い重瞳ちようどうの眼は、他の方を睨んでゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)