毛虫もうちゅう)” の例文
旧字:毛蟲
もし、小児より出ずるところの毛虫もうちゅうは、これと全くその種類を異にすというものあらば、よろしく二者を比較して検察すべし。余は断じて同一種なりという。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
戯れに一絶をつくって曰く、〈聞説きくならく獼猴性すこぶるさとし、相車来ればすなわち満山に迎う、騾にむちうちてここに到れば何ぞかつて見ん、始めて覚る毛虫もうちゅうにもまた世情〉。
しかるに、毛虫もうちゅうを抜きて病気を療する法は、ひとり小児のかん病に限らず、虫歯を治するにこの法を用うるものあり、また、諸病を医するに、この法を唱うるものあり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)