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毛虫
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けむし
ふりがな文庫
“
毛虫
(
けむし
)” の例文
旧字:
毛蟲
吾
(
われ
)
、
毛虫
(
けむし
)
たりし時、
醜
(
みにく
)
かりき。吾、
蝶
(
てふ
)
となりて
舞
(
ま
)
へば
人
(
ひと
)
美
(
うつく
)
しと
讃
(
ほ
)
む。人の美しと云ふ吾は、
曩
(
その
)
昔
(
かみ
)
の醜かりし毛虫ぞや。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
難儀
(
なんぎ
)
さも、
蛇
(
へび
)
も、
毛虫
(
けむし
)
も、
鳥
(
とり
)
の
卵
(
たまご
)
も、
草
(
くさ
)
いきれも、
記
(
しる
)
してある
筈
(
はず
)
はないのぢやから、
薩張
(
さツぱり
)
と
畳
(
たゝ
)
んで
懐
(
ふところ
)
に
入
(
い
)
れて、うむと
此
(
こ
)
の
乳
(
ちゝ
)
の
下
(
した
)
へ
念仏
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へ
込
(
こ
)
んで
立直
(
たちなほ
)
つたは
可
(
よ
)
いが
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こう考えて来ると、閑山いても立ってもいられないのでふだんは
毛虫
(
けむし
)
のようにきらっている岡っ引きのところへ、鎧櫃の取りもどし方を頼みに来たのだ。文次は黙って聞いている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
裏庭には
薔薇
(
ばら
)
が沢山ある。もっとも花はまだ一輪もない。彼はそこを歩きながら、
径
(
みち
)
へさし出た薔薇の枝に
毛虫
(
けむし
)
を一匹発見した。と思うとまた一匹、隣の葉の上にも
這
(
は
)
っているのがあった。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして、すぐあなの
前
(
まえ
)
へ
差
(
さ
)
し
出
(
で
)
た
青
(
あお
)
い
葉
(
は
)
のついている
枝
(
えだ
)
に、
自分
(
じぶん
)
たちの
好
(
す
)
きな、いつも
母親
(
ははおや
)
が、どこか
遠方
(
えんぽう
)
から
持
(
も
)
ってきてくれるのと
同
(
おな
)
じい
毛虫
(
けむし
)
が、うようよとして
動
(
うご
)
いているのを
見
(
み
)
ました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
眼
(
め
)
を
据
(
す
)
ゑて
毛虫
(
けむし
)
啄
(
つ
)
む
嗟歎
(
なげかひ
)
のほろほろ
鳥
(
てう
)
よ。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
毛虫
(
けむし
)
がすきでたべました。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
私
(
わたし
)
がものを
聞
(
き
)
いて、
返事
(
へんじ
)
に
躊躇
(
ちうちよ
)
をなすつたのは
此時
(
このとき
)
ばかりで、また、それは
猪
(
いぬしゝ
)
だとか、
狼
(
おほかみ
)
だとか、
狐
(
きつね
)
だとか、
頬白
(
ほゝじろ
)
だとか、
山雀
(
やまがら
)
だとか、
鮟鱇
(
あんかう
)
だとか
鯖
(
さば
)
だとか、
蛆
(
うぢ
)
だとか、
毛虫
(
けむし
)
だとか、
草
(
くさ
)
だとか
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
こんどの
巣
(
す
)
は、なかなか
安心
(
あんしん
)
な
場所
(
ばしょ
)
じゃありませんか。それに、
巣
(
す
)
のまわりの
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
には、
毛虫
(
けむし
)
がたくさんついていますから、そんなに
遠
(
とお
)
くまでいって
餌
(
えさ
)
をおさがしなさらなくてもいいかと
思
(
おも
)
います。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
“毛虫”で始まる語句
毛虫眉
毛虫郎
毛虫眉毛