“あつた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熱田50.0%
23.5%
14.7%
8.8%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱田あつた加藤図書かとうずしょ、愛知郡の飯尾隠岐守いいおおきのかみ、岐阜城の物頭ものがしら早川大膳だいぜん篠田右近しのだうこん春日井かすがい郡から馳せ加わった下方左近将監しもかたさこんのしょうげん——などがある。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五六歩あるくと、智惠子の柔かな手に、男の手の甲が、木の葉が落ちて觸る程輕く觸つた。寒いともあつたかいともつかぬ、電光の樣な感じが智惠子の腦を掠めて、體が自ら剛くなつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
少しなまあつたかいになると、もう一ぴき二ひき蚊が飛び出すやうになつて来た。蚊については面白い謎が一つある。
それからお定は、小學校に宿直してゐた藤田といふ若い教員の事を思出すと、何時いつになく激しく情が動いて、私が之程思つてるのにと思ふと、あつたかい涙が又しても枕を濡らした。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
娘の分まで働いて遣るばかりでなく、朝飯のパンも半分分けてやり、昼飯には屹度何かしらあつたかな物を二銭がとこ買つてやつてゐた。娘は始終一文無しなのだ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)