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熱田
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あつた
ふりがな文庫
“
熱田
(
あつた
)” の例文
宿
(
しゅく
)
では十八人ずつの夜番が交替に出て、街道から裏道までを警戒した。
祈祷
(
きとう
)
のためと言って村の代参を名古屋の
熱田
(
あつた
)
神社へも送った。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
熱田
(
あつた
)
の
加藤図書
(
かとうずしょ
)
、愛知郡の
飯尾隠岐守
(
いいおおきのかみ
)
、岐阜城の
物頭
(
ものがしら
)
早川
大膳
(
だいぜん
)
、
篠田右近
(
しのだうこん
)
、
春日井
(
かすがい
)
郡から馳せ加わった
下方左近将監
(
しもかたさこんのしょうげん
)
——などがある。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
熱田
(
あつた
)
の
八剣
(
やつるぎ
)
森陰より伏し拝みてセメント会社の煙突に白湾子と焼芋かじりながらこのあたりを
徘徊
(
はいかい
)
せし当時を思い浮べては
宮川
(
みやがわ
)
行の夜船の寒さ。
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
名古屋城内で
襖
(
ふすま
)
に描かれた虎の絵を見て、「経済学者の顔のようだ」と言われたり、
熱田
(
あつた
)
神宮で手洗いの浄水溜めを見て、「神聖の水は危険だ」と
揶揄
(
やゆ
)
されたり
アインシュタイン教授をわが国に迎えて
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
尾張
熱田
(
あつた
)
の社から持って来て置いたもので、その人はもと熱田の
禰宜
(
ねぎ
)
であったのが、この部落の人と結婚したために、熱田にいられなくなってここへ来て住んだといって
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
愛知県
熱田
(
あつた
)
海岸の漁師の話によると、従来の経験では地震のある前にはキスが釣れない。
地震なまず
(新字新仮名)
/
武者金吉
(著)
六郎 お先觸れの同勢はもはや
尾州
(
びしう
)
の
熱田
(
あつた
)
まで到着したとか申すことでござりまする。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
家康の徳川勢も、同様の目的のもとに、今十四日には、すでに
熱田
(
あつた
)
まで来ていた。そしてなお京都へ向って続々行軍中であった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「実は——」と正太は沈痛な語気で、「
熱田
(
あつた
)
へ遊びに参りましたら、その帰り道で洗礼を受けました——二度、
喀血
(
かっけつ
)
しました」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この頃は
鳥喰神事
(
とりばみのしんじ
)
に深い興味を抱いて、書物で知っただけの場所は、片っ端から尋ねてあるいているということである。
熱田
(
あつた
)
神宮で行われる鳥食いの古式は、この春も拝観して来た。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
時を気づかう尾州の御隠居(
慶勝
(
よしかつ
)
)が護衛の兵を引き連れ
熱田
(
あつた
)
まで新帝をお出迎えしたとの話を持って来るのは、一番年の若い
蓬莱屋
(
ほうらいや
)
の新助だ。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
日本本土で一番北の端にあるのは、奥州
外南部
(
そとなんぶ
)
の
正津川
(
しょうづがわ
)
村の姥堂で、私も一度お参りをしたことがあります。東海道では
尾張
(
おわり
)
の
熱田
(
あつた
)
の町にある姥堂は、古くから有名なものでありました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
熱田
(
あつた
)
神宮では、本殿そのほか、大修理の工事にかかっていた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多くの篤胤没後の門人中で彼にはことに親しみの深く忘れがたいあの正香も、
賀茂
(
かも
)
の少宮司から
熱田
(
あつた
)
の少宮司に転じ、今は熱田の大宮司として働いている人である。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
熊野
(
くまの
)
を振り出しに伊勢や
熱田
(
あつた
)
のあたりへ移って来て、やがて第二の勢力にその地位を譲って、消えてなくなってしまった
比丘尼衆
(
びくにしゅう
)
を始めとし、かつてこの国土に
弥蔓
(
びまん
)
した
遊行女婦
(
ゆうこうじょふ
)
の名は数多い。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ここは西へ真っ直ぐに、もう四、五里とはない、
熱田
(
あつた
)
街道だ。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところどころ汽車にも乗って、
熱田
(
あつた
)
の町まで行った。熱田から便船で
四日市
(
よっかいち
)
へ渡り、亀山という所にも一晩泊り、それから深い寂しい山路を歩いて伊賀
近江
(
おうみ
)
の
国境
(
くにざかい
)
を越した。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
伊勢
(
いせ
)
、
熱田
(
あつた
)
の両神宮、ならびに摂津海岸の警衛を厳重にして、万一の
防禦
(
ぼうぎょ
)
に備えたのも、尾州藩の奔走周旋による。尾州の御隠居は京都にあって中国の大藩を代表していたと見ていい。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「それを落とすようなことはしません。
熱田
(
あつた
)
の
暮田正香
(
くれたまさか
)
先生のところへも。」
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
熱田
(
あつた
)
太神宮のお札は
蓬莱屋
(
ほうらいや
)
の庭の
椿
(
つばき
)
の枝へも降り、伏見屋の
表格子
(
おもてごうし
)
の内へも降り、梅屋の裏座敷の庭先にある
高塀
(
たかべい
)
の上へも降った。まだそのほかに、八幡宮のお札の降ったところが二か所もある。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
“熱田”で始まる語句
熱田丸
熱田口
熱田之宮
熱田神領
熱田街道
熱田三歌仙