“温(あっ)” の例文
「いいからあげてやんなよ、傘は友助んとこへでも忘れて来たんだろう、ああ人ごこちがついたら腹が減ってきた、早いとこそいつを温(あっ)ためて貰うべえ」
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「これ、飲みなちゃいね、温(あっ)たかくなるからさ」
おせんは、ふと眼をつむった、松造の声にはいろもつやもない、節まわしもぶっきらぼうであった。けれどもじっと聞いていると、懐かしい温(あっ)たかい感情が胸にあふれてくる。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)