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苦
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あっ
ふりがな文庫
“
苦
(
あっ
)” の例文
猛獣
犠牲
(
いけにえ
)
を
獲
(
え
)
て直ぐには殺さず
暫時
(
しばらく
)
これを
弄
(
もてあそ
)
びて、早
慊
(
あきた
)
りけむ得三は、下枝をはたと蹴返せば、
苦
(
あっ
)
と
仰様
(
のけざま
)
に
僵
(
たお
)
れつつ
呼吸
(
いき
)
も絶ゆげに
唸
(
うめ
)
きいたり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
殊
(
こと
)
に老人の
傷処
(
きずしょ
)
を
検
(
あらた
)
め見れば
咽
(
のど
)
を一突にて深く刺れ「
苦
(
あっ
)
」とも云わずに死せしとこそ思わるれ、
曲者
(
くせもの
)
の去りたる後まで
生存
(
いきながら
)
えしとは
認
(
みと
)
む可からず、笑の浮みしは実際にして又道理なり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
婦人は
苦
(
あっ
)
と
身悶
(
みもだ
)
えして、
仰向
(
あおむけ
)
に
踏反返
(
ふんぞりかえ
)
り、苦痛の中にも人の深切を喜びて、
莞爾
(
にっこり
)
と笑める顔に、吉造魂飛び、身体
溶解
(
とろ
)
け、
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
を糸より細めて
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
苦
(
あっ
)
とも言わせず、踏のめす気か足を挙げた赤熊は、
四辺
(
あたり
)
に人は、邪魔は、と見る目に、
御堂
(
みどう
)
の
灯
(
ともしび
)
に送らるるように、
参詣
(
おまいり
)
を済まして出た……清葉が、
朧
(
おぼろ
)
の町に、
明
(
あかる
)
いばかりの立姿。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
矢や銃弾も
中
(
あた
)
らばこそ、
轟然
(
ごうぜん
)
一射、銃声の、雲を破りて響くと同時に、尉官は
苦
(
あっ
)
と叫ぶと見えし、お通が
髷
(
まげ
)
を両手に
掴
(
つか
)
みて、両々動かざるもの十分時、ひとしく地上に
重
(
かさな
)
り伏せしが
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“苦”の意味
《名詞》
(ク)苦しいこと、辛いこと
(出典:Wiktionary)
“苦(苦(仏教))”の解説
仏教における苦(く、pi: dukkha、sa: दुःख, duḥkha、蔵: )とは、苦しみや悩み、精神や肉体を悩ませる状態を指す。対義語は楽。
仏教は無常、苦、無我の3つで三相を形成する。四諦の4つすべては苦に関する真理である。仏教は、この苦の滅尽をめざす学問体系である。
(出典:Wikipedia)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“苦”を含む語句
苦力
苦笑
苦悩
苦悶
苦痛
辛苦
苦情
苦慮
苦患
苦勞
心苦
苦汁
困苦
労苦
苦衷
滅茶苦茶
苦味
苦行
苦役
苦難
...