“団栗眼”のいろいろな読み方と例文
旧字:團栗眼
読み方割合
どんぐりまなこ83.3%
どんぐりめ8.3%
どんくりめ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人はあっ身悶みもだえして、仰向あおむけ踏反返ふんぞりかえり、苦痛の中にも人の深切を喜びて、莞爾にっこりと笑める顔に、吉造魂飛び、身体溶解とろけ、団栗眼どんぐりまなこを糸より細めて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
棚に立っている「六ゾロの源」が、へさきにしゃがんで、帆の修繕をしているその船頭を、団栗眼どんぐりめをむいてにらみつけた。それから、歌いだす。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
仁王門の両側に、巨大な仁王が二体、夜目にも光る恐しい団栗眼どんくりめをひんむいて、立ちはだかっている。山門の中心からは、これも巨大な一足の草鞋わらじと、赤提灯とがぶら下げられてある。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)