団栗眼どんぐりめ)” の例文
旧字:團栗眼
棚に立っている「六ゾロの源」が、へさきにしゃがんで、帆の修繕をしているその船頭を、団栗眼どんぐりめをむいてにらみつけた。それから、歌いだす。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
ヨネは、団栗眼どんぐりめをむいた。まだ、そこらに、その泥棒がいるかのように、気味悪そうな眼つきで、あたりを見まわした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
間男まおとこ、見つけた。打ち斬ってくれる」といって、団栗眼どんぐりめをギョロギョロさせた。あのときはランプ、今は電燈、そして、金五郎が年をとっているだけの相違である。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)