“どんぐりまなこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団栗眼55.6%
團栗眼16.7%
鈍栗眼16.7%
団栗目5.6%
頓栗眼5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへひょっこりかおした弟子でし藤吉とうきちは、団栗眼どんぐりまなこ一層いっそうまるくしながら、二三つづけさまにあごをしゃくった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
唐棧たうざんを狹く着て、水髮の刷毛はけ先を左に曲げた、人並の風俗はして居りますが、長い鼻、團栗眼どんぐりまなこ、間伸びのした臺詞せりふ、何となく犢鼻褌ふんどしが嫌ひといつた人柄に見えるから不思議です。
警部の鈍栗眼どんぐりまなこが、喰入るように彼の額に正面まともに向けられた。彼はたじろいだ。
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
たった今や、それまでというものは、四人八ツの、団栗目どんぐりまなこに、糠虫ぬかむし一疋入らなんだに、かけた縄さ下からくぐって石からいて出たはどうしたもんだね。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そりや女将さん、仮令たとへ芸妓だからつて可哀さうですよ、当時流行の花吉でせう、それに菊三郎と云ふ花形俳優やくしやが有るんですもの、松島さん見たいな頓栗眼どんぐりまなこ酒喰さけぐらひは、私にしてもいやでさアね」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)