“酒喰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さけくら25.0%
さけぐら25.0%
さけぐらひ25.0%
しゆしよく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長谷川町はせがわちょうの木戸のわきに居た番太郎は江戸ッ子でございます、名を喜助きすけと云って誠に酒喰さけくらいですが、妙な男で夜番よばんをする時には堅い男だから鐘が鳴るとすぐに拍子木を持って出ます
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あすこのかかあは子種をよそからもらってでもいるんだろうと農場の若い者などが寄ると戯談じょうだんを言い合った。女房と言うのは体のがっしりした酒喰さけぐらいの女だった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「そりや女将さん、仮令たとへ芸妓だからつて可哀さうですよ、当時流行の花吉でせう、それに菊三郎と云ふ花形俳優やくしやが有るんですもの、松島さん見たいな頓栗眼どんぐりまなこ酒喰さけぐらひは、私にしてもいやでさアね」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かけ邪舌じやぜつを以て罪科をおはせんとたくみ右の金子は殘らず酒喰しゆしよく遊興いうきよう遣捨つかひすてだん重々ぢう/\不屆至極ふとゞきしごくに付町中引廻ひきまはしの上獄門
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)