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団栗眼
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どんぐりまなこ
ふりがな文庫
“
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)” の例文
旧字:
團栗眼
婦人は
苦
(
あっ
)
と
身悶
(
みもだ
)
えして、
仰向
(
あおむけ
)
に
踏反返
(
ふんぞりかえ
)
り、苦痛の中にも人の深切を喜びて、
莞爾
(
にっこり
)
と笑める顔に、吉造魂飛び、身体
溶解
(
とろ
)
け、
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
を糸より細めて
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこへひょっこり
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
した
弟子
(
でし
)
の
藤吉
(
とうきち
)
は、
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
を
一層
(
いっそう
)
まるくしながら、二三
度
(
ど
)
続
(
つづ
)
けさまに
顎
(
あご
)
をしゃくった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
小使忠太の
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
はクル/\/\と三廻転した。度を失つてまだ動かない。そこで一つ威嚇の必要がある。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その時三つ、新次というその子は青ばなを二筋垂らして、びっくりしたような
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
は父親似だった。
アド・バルーン
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
朝子は、
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
の十二三の給仕が揃えてくれた草履に換え、右手の壁について階段を登った。
一本の花
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
さても可愛いこの娘、この大河なる
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
の猿のような
顔
(
つら
)
をしている男にも
何処
(
どこ
)
か
異
(
おつ
)
なところが有るかして、朝夕慕い寄り、
乙女
(
おとめ
)
心の限りを尽して親切にしてくれる
不憫
(
ふびん
)
さ。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
蟾蜍
(
ひきがえる
)
に向って、美とは何ぞやと尋ねて見よ。蟾蜍は答えるに違いない。美とは、小さい頭から
突出
(
つきで
)
た大きな二つの
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
と、広い平べったい口と、黄色い腹と褐色の背中とを
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
碁盤
(
ごばん
)
のような胸幅が
肋骨
(
あばら
)
をつつみ、丸ッこい顔の
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
を、よくうごかしながら物をいう。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唐桟
(
とうざん
)
を狭く着て、
水髪
(
みずがみ
)
の
刷毛先
(
はけさき
)
を左に曲げた、人並の風俗はしておりますが、長い鼻、
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
、間伸びのした
台詞
(
せりふ
)
、何となく
犢鼻褌
(
ふんどし
)
が嫌いといった人柄に見えるから不思議です。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と叱するごとく
窘
(
たしな
)
めたり。大助は
団栗眼
(
どんぐりまなこ
)
を
睜
(
みひら
)
きて
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
団
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
栗
漢検準1級
部首:⽊
10画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“団栗”で始まる語句
団栗
団栗目
団栗顔
団栗林
団栗坂
団栗橋
団栗辻
団栗博士