“碁盤”の読み方と例文
読み方割合
ごばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しぶい、枯れたお奉行様のわらい声……お艶がいよいよ身をすくめていると、忠相はみずから立ってとこから碁盤ごばんをおろして来た。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
白いのもいれば、黒いのもいる。そうしてひとところに群がっているところは、大きな碁盤ごばんに黒白の碁石を置きならべたようであった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これはずっとあとになって、須永の口から敬太郎に知れた話であるが、ここの主人は、この時玄関に近い応接間で、たった一人碁盤ごばんに向って
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)