“篤介”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくすけ66.7%
あつすけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中江篤介とくすけ氏は社会的に平民主義を論じ、星、大井の諸氏は法律論を唱へ、此回顧的退歩的の潮流に抗し民心を激励鞭撻べんたつして此切所に踏みとゞまり、更に進歩的の方角に之を指導せんとせり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
ヨーロッパ人の中に生まれた自由の理も喧伝けんでんせられ、民約論のたぐいまで紹介せられて、福沢諭吉ふくざわゆきち板垣退助いたがきたいすけ、植木枝盛えもり、馬場辰猪たつい、中江篤介とくすけらの人たちが思い思いに、あるいは文明の急務を説き
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼女はその薄暗い中に青貝あおがいちりばめた古代の楽器がっきや古代の屏風びょうぶを発見した。が、肝腎かんじん篤介あつすけの姿は生憎あいにくこの部屋には見当らなかった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けれどもその恋愛の相手に篤介あつすけを選んだと言うことだけは意外に思わずにはいられなかった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)