“篤疾”の読み方と例文
読み方割合
とくしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし正弘は柏軒を獲た次年丁巳に、たま/\篤疾とくしつに罹つて、遂に柏軒の治を受けて世を去つた。そして阿部家は伊予守正教まさのりの世となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
頑児矩方のりかた、泣血再拝して、家厳君、玉叔父、家大兄の膝下しっかもうす。矩方稟性ひんせい虚弱にして、嬰孩えいがいより以来このかたしきりに篤疾とくしつかかる。しかれども不幸にして遂に病に死せざりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)