“正教”の読み方と例文
読み方割合
まさのり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし正弘は柏軒を獲た次年丁巳に、たま/\篤疾とくしつに罹つて、遂に柏軒の治を受けて世を去つた。そして阿部家は伊予守正教まさのりの世となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
阿部家では新主伊予守正教まさのりが八月に入国した。わたくしは其供廻ともまはりの誰々であつたかを知らぬが、医官中に伊沢氏の無かつたことは明である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
賢之助は致仕正寧まさやすの長男で、即伊予守正教まさのりである。先代正弘は棕軒正精まさきよの六男で、正寧の弟であつたから、正教は叔父しゆくふのちを承けたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)