“正寧”の読み方と例文
読み方割合
まさやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行状の書する所は阿部正寧まさやすの初度のたまもので、「章服」は「御垢附御羽折」である。此賜は二月二日の生日に於てせられたこととおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一日あるひ榛軒は阿部侯正寧まさやすに侍してゐた。正寧は卒然昵近の少年を顧みて云つた。「良安は大ぶ髪が伸びてゐるやうだ。あれを剃つて遣れ」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
阿部家はついで文政九年八月に代替だいがわりとなって、伊予守正寧まさやすほういだから、蘭軒は正寧の世になったのち足掛あしかけ四年阿部家のやかた出入いでいりした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)