“探險”の読み方と例文
新字:探険
読み方割合
たんけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其處(そこ)に何者(なにもの)かゞ居(を)るに相違(さうゐ)ない、人(ひと)か、魔性(ましやう)か、其樣(そん)な事(こと)は考(かんが)へて居(を)られぬ、兎(と)に角(かく)探險(たんけん)と覺悟(かくご)したので、そろ/\と丘(をか)を下(くだ)つた。
時(とき)に柳川君(やながはくん)、君(きみ)は當分(たうぶん)此(この)港(みなと)に御滯在(おとまり)でせうねえ、それから、西班牙(イスパニヤ)の方(はう)へでもお廻(まは)りですか、それとも、更(さら)に歩(ほ)を進(すゝ)めて、亞弗利加(アフリカ)探險(たんけん)とでもお出掛(でか)けですか。
隨分(ずいぶん)無謀(むぼう)な事(こと)だ、今頃(いまごろ)から斯(かゝ)る深林(しんりん)に向(むか)つて探險(たんけん)するのは、けれど興(けう)に乘(じやう)じたる吾等(われら)の眼中(がんちう)には、向(むか)ふ處(ところ)敵(てき)なしといふ勢(いきほひ)で、二三里(り)進(すゝ)んで、其(その)深林(しんりん)の漸(やうや)く間近(まぢか)になつた時分(じぶん)日(ひ)は全(まつた)く暮(く)れた。