)” の例文
○やすみしゝ わが大君のあそばしゝ しゝの(病み猪の)うだき畏み、わが逃げのぼりしありのうへの榛の木の枝(榛が枝あせを)。あせを(記紀)
磯城長尾市宿禰と言ふ家は、長いの末に、市があつた為でせう。此が、穴師の山人の初めと言はれる人です。布留の市もさうで、大倭の社に関係があります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「傍丘山即この向ひのなる傍丘山」と言ふ風に解するやうだが、こゝも亦、「岡の傍の村(平坦地)の向ひの岡」と言ふことで、岡から起つた地名の、其地の前に立つ岡をさすのである。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
炊ぎの煙の立ち靡く里の向つにすら住んで居た。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)