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斷念
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あきらめ
ふりがな文庫
“
斷念
(
あきらめ
)” の例文
新字:
断念
流し何事も是皆前世の
因縁
(
いんえん
)
づくと
斷念
(
あきらめ
)
居
(
をれ
)
ば必ず御心配は下さるまじ併しながら
時節
(
じせつ
)
來りて若旦那の御
家督
(
かとく
)
と成れなば其時には此久八を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
否
(
いゝえ
)
、死んだのなら却て
斷念
(
あきらめ
)
がつきますが別れた
限
(
ぎり
)
、如何なつたのか
行方
(
いきがた
)
が知れないのですよ。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
覺悟
(
かくご
)
次第
(
しだい
)
に
斷念
(
あきらめ
)
もつくべし、
今
(
いま
)
一
度
(
ど
)
此文
(
これ
)
を
進
(
あ
)
げて、
明
(
あき
)
らかのお
答
(
こた
)
へ
聞
(
き
)
いて
給
(
たま
)
はれ、
夫
(
そ
)
れ
次第
(
しだい
)
にて
若樣
(
わかさま
)
にもお
別
(
わか
)
れに
成
(
な
)
るべければと
虚實
(
きよじつ
)
をまぜて、
子心
(
こごヽろ
)
に
哀
(
あは
)
れと
聞
(
き
)
くやう
頼
(
たの
)
みければ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
品
(
しな
)
が
居
(
ゐ
)
ないと
殊更
(
ことさら
)
にいふのはそれは一つには
彼自身
(
かれじしん
)
の
斷念
(
あきらめ
)
の
爲
(
ため
)
でもあつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
全く思ひ切つて
斷念
(
あきらめ
)
るより仕方がない。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
始めとして富澤町の
實父
(
じつぷ
)
にも兄にも
先立
(
さきだつ
)
不幸
(
ふかう
)
の罪お
許
(
ゆる
)
し
成
(
なさ
)
れて下されよ是皆前世の定業と
斷念
(
あきらめ
)
られて
逆樣
(
さかさま
)
ながら只一
遍
(
ぺん
)
の御回向を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今後のことは今後の處しかたも有るものをと、せん方なしの
斷念
(
あきらめ
)
に、お辰がいふ嬰兒さまの本色か、うまうま
深淵
(
ふかみ
)
に引入れられしをくやみながら、手玉に取られて手も足も出ぬやうに成りぬ
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
掛ず
惡
(
わる
)
い
夢
(
ゆめ
)
だと
斷念
(
あきらめ
)
て御
辛抱
(
しんばう
)
を成されなば大旦那にも
安心
(
あんしん
)
致され
家督
(
かとく
)
を御
讓
(
ゆず
)
り有れんと思ひ
運
(
めぐ
)
らすことも有ば何は
扨置
(
さておき
)
御家督を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
盡
(
つ
)
くすが
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
ながら
口惜
(
くちを
)
しきなり
左
(
さ
)
りとても
彼
(
か
)
の
人
(
ひと
)
の
事
(
こと
)
斷念
(
あきらめ
)
がたきは
何
(
なに
)
ゆゑぞ
云
(
い
)
はで
止
(
や
)
まんの
决心
(
けつしん
)
なりしが
親切
(
しんせつ
)
な
詞
(
ことば
)
きくにつけて
日頃
(
ひごろ
)
の
愼
(
つゝし
)
みも
失
(
なく
)
なりぬと
漸々
(
やう/\
)
せまりくる
娘氣
(
むすめぎ
)
に
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びて
良時
(
やゝ
)
ありしが
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
それ
)
で
宜
(
よ
)
けれど
彼
(
あ
)
れほどまでに
思
(
おぼ
)
しめし
入
(
い
)
れたもの
左
(
さ
)
らばと
云
(
い
)
ひて
斷念
(
あきらめ
)
のつく
筈
(
はづ
)
なし
我身
(
わがみ
)
の
願
(
ねが
)
ひが
叶
(
かな
)
へばとて
現在
(
げんざい
)
お
心
(
こゝろ
)
知
(
し
)
りながら
夫
(
それ
)
もつらし
是
(
こ
)
れも
憂
(
う
)
しと
迷
(
まよ
)
ひに
心
(
こゝろ
)
も
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
空
(
そら
)
お
八重
(
やへ
)
つく/″\
詠
(
なが
)
むれば
明日
(
あす
)
も
晴日
(
はれひ
)
か
西
(
にし
)
の
方
(
かた
)
のみ
紅
(
くれな
)
ゐの
雲
(
くも
)
たな
引
(
び
)
きぬ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
知
(
し
)
らぬ
身
(
み
)
のお
八重
(
やへ
)
が
素振
(
そぶ
)
り
得
(
ゐ
)
も
察
(
さつ
)
せず
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
や
我身
(
わがみ
)
大事
(
だいじ
)
にかけるとて
痩
(
や
)
せ
見
(
み
)
ゆるほど
心配
(
しんぱい
)
させし
和女
(
そなた
)
の
情
(
なさけ
)
は
忘
(
わす
)
れぬなり
左
(
さ
)
りながら
如何
(
いか
)
ほど
盡
(
つ
)
くしてくるゝ
共
(
とも
)
なるまじき
願
(
ねが
)
ひぞとは
漸〻
(
やう/\
)
に
斷念
(
あきらめ
)
たり
夫
(
それ
)
につきて
又
(
また
)
別
(
べつ
)
に
父樣
(
と さま
)
母
(
はゝ
)
さまへの
御願
(
おねが
)
ひあれど
御
(
お
)
二
タ
方
(
かた
)
なり
和女
(
そなた
)
なりに
歎
(
なげ
)
きを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斷
部首:⽄
18画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“斷”で始まる語句
斷
斷崖
斷然
斷食
斷言
斷々
斷乎
斷片
斷末魔
斷絶