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絶念
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あきらめ
ふりがな文庫
“
絶念
(
あきらめ
)” の例文
「実をいふと、この幅は私の親父が存命中に手に入れたので、私一存では
何
(
ど
)
うとも計らひ兼るのです。で、まあ折角だがお
絶念
(
あきらめ
)
下すつて……」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
往時
(
むかし
)
は大きな漁業を営んで、氷の中にまで寝たというこの老人の豪健な
気魄
(
きはく
)
と、
絶念
(
あきらめ
)
の早さとは年を取っても失われなかった。女達の親しい笑声が起った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
従来
(
これまで
)
も馬は
度々
(
たび/\
)
そんな目に出会つて懲りてはゐたが、それが世間だと
絶念
(
あきらめ
)
をつけてゐるらしく、黙つてまた駆け出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そんな折には早く
絶念
(
あきらめ
)
をつけて、物の半町と
後
(
あと
)
を
蹤
(
つ
)
けないうちに
横町
(
よこまち
)
へ逸れるなり、
理髪床
(
かみゆひどこ
)
へ飛び込むなりするが
可
(
い
)
い。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「それをそんな……」とは言つたが
絶念
(
あきらめ
)
のいゝ人だつたからその
儘
(
まゝ
)
持つて帰つて、押入に突込んでしまつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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と
絶念
(
あきらめ
)
をつけて、せつせと禁酒の伝道を怠らなかつた。
飲酒家
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と
絶念
(
あきらめ
)
をつけて、せつせと禁酒の伝道を怠らなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かうして
絶念
(
あきらめ
)
がつけばそんな廉価な事は無い筈だ。
硯と殿様
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かうして
絶念
(
あきらめ
)
がつけばそんな廉価な事は無い筈だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“絶念”で始まる語句
絶念下