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諦
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あきらめ
ふりがな文庫
“
諦
(
あきらめ
)” の例文
沢次と他の男とが寄添いながら柳橋を渡って行く後姿を月の夜に見送ってもういけないと
諦
(
あきらめ
)
をつけた時の事を思出した。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
さりとては
諦
(
あきらめ
)
も得ず、また
和
(
のど
)
の悟りをも見ね、ただすこしおのれ知るからただ堪へて
遜
(
へりくだ
)
るのみ。ややややにかくてあるまで。寂しがり寂しがるなる。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
誠の親馬鹿といふので有らうが
平癒
(
なほ
)
らぬほどならば死ねとまでも
諦
(
あきらめ
)
がつきかねる物で、余り昨今忌はしい事を言はれると
死期
(
しご
)
が近よつたかと取越し苦労をやつてな
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ただ解決が出来れば幾分か
諦
(
あきらめ
)
が付き易い効はあるが、元来「死」が
可厭
(
いや
)
という理由があるんじゃ無いから——ただ
可厭
(
いや
)
だから
可厭
(
いや
)
なんだ——意味が解った所で、
矢張
(
やっぱ
)
り何時迄も
可厭
(
いや
)
なんだ。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
これはただ神妙に自己を没却した
諦
(
あきらめ
)
の
体
(
てい
)
たらくから生じた結果ではない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
東京を立った
昨夜
(
ゆうべ
)
の九時から、こう
諦
(
あきらめ
)
はつけてはいるが、さて歩き出して見ると、歩きながら気が気でない。足も重い、松が
厭
(
あ
)
きるほど行列している。しかし足よりも松よりも腹の中が一番苦しい。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“諦”の解説
諦(たい、sa: सत्य, satya、サティヤ、pi: सच्च, sacca、サッチャ)とは、仏教において真理や悟りを意味する語。
(出典:Wikipedia)
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“諦”を含む語句
諦視
御諦
諦観
諦念
妙諦
要諦
真諦
諦悟
掲諦
諦觀
諦聴
波羅僧羯諦
波羅僧掲諦
波羅掲諦
忍諦
苦諦
羯諦
第一義諦
諦念主義
集諦
...