“きったて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切立84.6%
峭立7.7%
絶壁7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑の方は銅から取り海鼠なまこの方は鉄から取る青味の色をいいます。ここで出来る長方型の「鰊鉢にしんばち」や、「切立きったて」と呼ぶかめの如きは、他の窯に例がありません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
市郎はある岩角に腰をかけて、用意の気注薬きつけぐすりふくんだ。足の下には清水が長く流れているが、屏風のような峭立きったての岩であるから、下へは容易に手がとどかぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼はなにとは無しに起きあがって、蝋燭をてらしつつ四辺あたりを見廻すと、四方しほうの壁は峭立きったての岩石であるが、所々にこぶのような突出とっしゅつの大岩があって、その岩の奥には更に暗い穴があるらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ばか、ばか、逃げる気か。——もうそこから下は、渓川たにがわ絶壁きったてだぞ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)