“はればれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晴々83.9%
曠々9.7%
晴晴6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅草へ出るとさすがに晴々はればれしていけはたの石道をぽくぽく歩いてみた。関東だきと云うのか、章魚たこの足のおでんを売る店が軒並みに出ている。
貸家探し (新字新仮名) / 林芙美子(著)
きょうの棟上げの式に、兄の頼朝から、大工の棟梁に馬を引けと——あの曠々はればれしい人なかで——ひどい命をうけた時の気もちはどんなであったろうか。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国の家には、旧藩時代に殿様がおいでになったという茶席がある。寒くなってからも蚊がいて、気の詰まるような処であった。それにこの家は茶掛かったこしらえでありながら、いかにも晴晴はればれしている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)