晴晴はればれ)” の例文
つぎの日、熊さんが、三回目の水を揚げたポンプのところへやってくるとその草は、素晴らしい黄いろい花を咲かせて、太陽の方へ晴晴はればれと向いているのでした。
国の家には、旧藩時代に殿様がおいでになったという茶席がある。寒くなってからも蚊がいて、気の詰まるような処であった。それにこの家は茶掛かったこしらえでありながら、いかにも晴晴はればれしている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)