“けいちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケイチョウ
語句割合
軽佻41.8%
軽重18.7%
慶長18.7%
傾聴9.9%
京兆5.5%
京調2.2%
茎頂1.1%
慶弔1.1%
軽跳1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽佻けいちょう至極なことである、この人にうとまれ、捨てられてしまった時は、どんなに深い傷手いたでを心に受けることであろうなどと煩悶をしている様子も
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
坂東武者というやつは、元来がそういうところで自己を託している人間の将器というものの軽重けいちょうを、内々、はかっているやつだ。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われ等のような慶長けいちょう元和げんなの古風を慕い、まだ尚武の風のあった寛永気質かたぎを尊ぶ者などは、所謂いわゆる、頭が陳腐ふるいと云われるやつだろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例えば彼の女性観を聞くと自分自身が女性でありながらち一ち傾聴けいちょうせずには居られないくらいに深刻に女性を解剖かいぼうしています。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
京兆けいちょういん温璋おんしょうは衙卒の訴にもとづいて魚玄機を逮捕させた。玄機はごう弁疏べんそすることなくして罪に服した。楽人陳某は鞠問きくもんを受けたが、情を知らざるものとしてゆるされた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは僕にも必ずしも全然面白味のないものではなかった。しかし僕は京調けいちょうの党馬や西皮調せいひちょう汾河湾ふんかわんよりも僕の左に坐った芸者にはるかに興味を感じていた。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それはその花がんで実になると、それが茎頂けいちょうに集合し白く蓬々ほうほうとしていて、あたかもおきな白頭はくとうに似ているから、それでオキナグサとそう呼ぶのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
長い葉柄ようへいそなえ、葉面ようめん楕円形だえんけい重鋸歯じゅうきょしがあり、葉質ようしつやわらかくてしわがある。四月ごろ花茎かけいが葉よりは高く立ち、茎頂けいちょう繖形さんけいをなして小梗しょうこうある数花が咲く。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
一、理屈といふには非るも送別、留別、題画、慶弔けいちょう、翻訳などもややこれに類せり。例へば
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「君はすぐ喧嘩けんかける男だ。なるほど江戸っ子の軽跳けいちょうな風を、よく、あらわしてる」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)