“かるはずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽挙24.2%
軽忽15.2%
軽卒15.2%
軽佻12.1%
軽率12.1%
軽躁9.1%
輕率6.1%
軽機3.0%
輕擧3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその失敗を他人ひとのせいにしたり、自分の軽挙かるはずみを恨み、眼の前の不成績を取り戻す努力は一向お留守になります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
必ず軽忽かるはずみなことをすまいぞ、むむ姉や、見りゃ両親ふたおやも居なさろうと思われら、まあよく考えてみさっせえ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今夜私がお前に話すことは、決して誰にも話さないという約束をしておくれ。それを聞かないうちは——然しお前に限ってそんな軽卒かるはずみなことはあるまいけれど」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お庄は何だか軽佻かるはずみなことをしたように思って、一日そのことが気にかかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ういう訳でそんな軽率かるはずみな事をしたのだえ、無分別の事ではないかえ、私に言いにくければ家内にでも云って呉れゝば此様こんな事にはならないものを
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それが心配しんぺえでござります、そんだから苦労でござりますから、斯うやって此処こけめえったのです、どうか軽躁かるはずみな事をしてめえるような事がござりましたら
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お前も輕率かるはずみだつたが、俺も確かに惡かつた、世間の思惑おもわくは兎に角、今の配偶つれあひのお常の手前もあるから、夜逃げまでしたお前の娘のお君を跡取りにして、丸々身上しんしやうも渡せまいが
その時母はなかば心配で半ばあきれたような顔をして、「何ですね女の癖にそんな軽機かるはずみな真似をして。これからは後生ごしょうだから叔母さんに免じて、あぶない悪ふざけはしておくれよ」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鈍痴漢とんちんかんの、薄鈍うすのろ奴等やつらくすり絲瓜へちまるものか、馬鹿ばかな、輕擧かるはずみな!』ハヾトフと郵便局長いうびんきよくちやうとは、權幕けんまく辟易へきえきして戸口とぐちはう狼狽まご/\く。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)